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課題10紅葉と鹿

2017年9月10日 11:17 / ステップ10の時に投稿


課題10紅葉と鹿
紅葉の画は、私には、毎回難題ですがトライしてみました。 ドロッピングを、枝の位置を意識せずにやったこと、紙面の濡れ具合でバーミリオンが予想以上に広がったことで、やり直しの憂き目に遭いました。 紅葉の着彩は、
さらっとやりたかったのですが、塗り重ねる結果となりました。 左側の樹の幹は、逆光を考え、セピアで塗ったのですが、濃すぎて風景になじまないように思え、ティッシュで拭い取って薄くしましたが、バーントアンバーを混ぜて着彩した方が良かったかなと反省してます。
ご指導の程宜しくお願いします。

このノートへのコメント


先生 ムッチー  9月22日 22:01
良ちゃんさん

課題作品の提出、お疲れさまでした。

とても丁寧に心をこめて仕上げられた感じが作品によく現れていますね。

紅葉の色合いなど、とても心地よい風情を感じられますよ♪

遠近感や、空気感がしっかりと伝わってきます。

今回、ドロッピングでお伝えしたかったことは、自然に絵の具が筆から落とされる、その「自然さ」を大切にする表現を示したかったからです。

自然、ということは、たとえば・・・
赤い葉っぱ・オレンジの葉っぱ・黄色い葉っぱ・茶色がかった葉っぱ・まだ少し緑が残っている葉っぱ・・・
などなどが自然の紅葉には存在しているわけです。

それは、
「ここからここまでは赤」「ここからここまでは黄色」
というようなきっちりとした人工的かつ機械的なものではないはずです。
いろんな色がいろいろと柔らかく混じり合うのが自然です。

それだからドロッピングで、いろんな色どおしが自然と混ざり合うようにしたわけです。
それは人間が筆で作っていくのではなく「水が作ってくれるもの」なのです。

作品を拝見すると、そういった自然な混ざり合いが少し感じられないです。
やはり「筆で作ってしまった」という表現になっています。

ここからここまでは赤、ここからここは黄色、という感じからまだ脱却できていない表現だと感じます。

ドロッピングをしてみて、それがどのような形で落ちたとしても、それでいいのだと捉え、それが自然だと捉えるのです。
そしてあとは、勝手に水の力で水が色通しの滲みを作ってくれますから、それを「楽しむ」という姿勢が大切なのです。

「律儀に作らない」ということです。

作品を拝見していると、どうしても「律儀さ」が見えます。

実は・・・もっとアバウトに作ることが大切なんです。

律儀にしてしまうと、どうしても硬く、説明的になってしまうのです。

見る側としては、そんなに説明はされたくないのです。
ただ、この絵に引き込まれたい、ファンタジーを感じたいと思って見るし、そういう気分にさせてくれた絵を「素敵」と言ってくれるものです。

そういった部分を、今後は意識されていかれるといいかと思います。


次に、絵の構図として・・・

左からの樹木と、右からの樹木のまんなかに空間ができています。
これも言うならば
「ここからここは左からの樹木です」
「ここからこっちは右側の樹木です」と区分けしてしまっています。
なので、右側と左側がこの空間でパチンと分断されてしまっています。

そうではないです。
こういう部分こそが「見せ場」なのです。

どういうことかというと、右側が少し奥にあって、その手前にグッと近くにある、といった微妙な遠近表現がリアルに出来る場所だからです。
私に作品をよく観察してみてください。
右側が少し後ろにあり、左側が手前にグッツと張り出しているように見えると思います。
つまり、ここで右側と左側を分離させずに双方を引っ掛ける箇所を作るのです。
そして、奥にあるものをやや薄く、そしてややぼんやりとさせる。
手前にあるものを濃くはっきりと描く。
そうして臨場感を出すのです。

そういう絶好のポイントなのに、それをくっきりと分離させてしまってはもったいないですし、画面上で左右が分離するという寂しい構図になってしまうのです。


次に、セピアを使うのでしたら、場に合わせて濃度を調節して使うようにしてみてください。
もちろんセピアが合わないようでしたら、他の色にしてもなんの問題もないです。

最後に、鹿の濃度は本当にこれでいいだろうか?と考慮する必要があります。
この絵の中で一番濃いのは鹿の色ですが、実際は本当にそうでしょうか?
木の茂みの部分などには絶対もっと濃い部分があるはずです。
風景を見た時に、どこが一番濃いか?をよくよくチェックしてそれをできるだけ正確に表現するようにしてみてくださいね。


あと「律儀さ」で言うと・・・

この感じですと、道の両側の草もきれいに直線的に揃っていますし、
道の上もとても美しく、まるで掃除をしたあとのように感じます。
人間が、草を刈って、掃除をした・・・
そんな感じに見えるのです。

自然の風景ですので、できるだけ自然な風合いになるように・・・

つまり、もっとアバウトに表現されるようにしてみてくださいね。



今回、アドバイスは以上です。


では次回作品も楽しみにお待ちしています
(^∇^)ノ


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